インプラント
インプラントというと、どんなイメージでしょうか?
「インターネットで調べてもなかなかわからない・・」
ならば、わからないことは聞いてみよう!ということで、先生にインプラントについてプチインタビューしました。
院長先生プチインタビュー
- インプラントって、怖いってイメージがあるんですけれど。
- そうですね、一時期の報道を見るとそう思いますよね。
インプラントは、打つだけでOKというものではないんです。
打つだけじゃダメなんです。
「包括的な歯科医療」が必要なのです。
- 具体的にはどんなことなのでしょうか?
- 土台、位置、かみ合わせ、生活習慣、いろいろなことが大事なのです。
大事なことの1つ目の土台ですが、例えば「建物」でいえば、基礎を固めないで、適正でない位置に打っているから、壊れてしまうのです。
「建物」でいう基礎固めは、歯ぐきと歯を支えている骨の状態を整えることです。
インプラントでいえば、歯ぐきがブヨブヨ(歯周病)で、歯ぐきがやせている(歯槽骨が薄い)ところにインプラントを打つから壊れてしまうのです。2つ目は、適正な位置です。
歯を支えている骨の真ん中に乗っかっていればいい訳です。
インプラントはセンターポジションを取る必要があります。
たとえば、八重歯は張り出していますよね、歯の土手の真ん中ではないですよね。
真ん中でなく崖っぷちなのですね。今あげたの二つの事は、インプラントを入れた後の不具合として「インプラントが緩んだ、抜けた」理由になります
壊れるにも理由があるのです。3つ目は、噛み合わせを熟知した先生にインプラントを打ってもらったほうがいいということです。
インプラントをいいところに打とう思ったら、噛み合わせが大事。
インプラントが長持ちするかしないか?はそこにかかっています。たとえば、インプラントを無理して斜めに入れたら、そりゃ折れるでしょ?
壊れてくるインプラントは、無理して入れている事が多いのです。
歯の骨が薄いのに深めにインプラントを入れると、事故につがながります。
歯の骨は歯根膜(しこんまく:歯と歯を支えている骨の間にある膜でくっつける役割やどんな物をかんでいるかを脳に伝える役割もしています)を介して出来ます。
血行が悪くなっていればどんどん歯を支えている骨、歯槽骨は薄くなります。周りの歯の噛み合わせの角度を矯正でを治してから(受け口、出っ歯など)、長持ちするインプラントを打ちましょう。
せっかく高いお金出してインプラントするなら、長持ちさせたいじゃないですか?
なので、矯正も絡めたいのです。
バランスよく噛めていないと、いよいよ歯槽骨が減ってきたときに、動いていく、倒れていくことになります。4つ目です。
インプラントを立てた後も「姿勢」が悪くて歯が壊れてしまうことがあります。
具体的には、背・背筋の曲がり、かみ締め、寝相、法杖、顔のゆがみなどです。
インプラントやるときに、併せて生活習慣も全身も診たいんです。
生活習慣を正しく見ないとだめ、その方向に体は曲がっていくし悪い方向に変化していくのです。
それが原因となり、食いしばり、歯ぎしりが起き、お酒飲んで帰って、いびきをかいて無呼吸症候群で酸素不足になることがあります。
「結局よく寝られない」ということになって、体のためによくありません。 - よく「歯茎がやせる」といいますが、その場合、骨造成(こつぞうせい)という方法でインプラントを打つための骨を作ればいいと聞いたのですが、それはどうなんでしょう?
- ぜんぜん良くないです。
ないから足すけど、できたらできるだけ早めに自家骨を真ん中に生成してほしいです。
例えば、家を建てるのに向いていない地盤に、無理に基礎を作っているのと同じです。
打つことが前提になっていて、インプラントに対して無理やり合わせているということです。
歯槽骨をインプラントに合わせるように骨造成しないと差し込めないという状況です。
作れといわれれば作りますが、「こういうことが起きますよ」ということを話して納得してもらってやります。当院には「インプラントがポロポロ抜けちゃうから、入れ歯にして」と紹介でくる患者さんが何人もいます。
そうなると、噛み合わせ作りたくても作れないんですね。インプラントだけが解決方法ではないのです。
ちょっと工夫すれば、インプラントをオーバーデンチャーにするという方法があります。
入れ歯が浮かない方法なのですが、それをうまく利用する方法もあります。
なにがなんでもインプラントでなくてもいいんです。
自分のライフスタイルに合えばいいんです。
インプラント撤去は保険がききます。
昔はキンキラキンの生活をしていたけど、配偶者がなくなって、独り身になって、抜かれたところの入れ歯だけ作ってほしいという人もいますよ。みんなが幸せならいいんだけど、不幸せになる治療をしたくないのです。
「何であの時、インプラントなんて入れたんだろう、悔しくて悔しくて」といわれる方もいます。
若いときには、歯があるお父さんお母さんと子供に言われたいですよね。
インプラントが向いている向いてないは、そんなことも加味しないといけないんです。もちろん、インプラントにはメリットもいっぱいあります。
メリットを生かすためには、患者さんの日常がどうなのか?をよく聞かないといけません。
(インプラントを)打ってすぐ海外出張じゃだめです、打った後の経過をよく見ないといけません。
メンテナンスが一年後じゃダメです、まめなメンテナンスが必要です。インプラントは、歯科医師と患者さんの二人三脚で成り立ちます。
安全にインプラントをするためには、それくらいの覚悟が必要だということです。当院には、顔全体やあごの骨の状態を立体的に診査できるCTもあります。
セファロという矯正治療には必須なレントゲンもあります。
埋伏歯(まいふくし:埋まったまま生えてこない歯)も撮れますよ。
→歯科用CT/セファロのページへ
インプラントとは?
人工の歯の根を歯の無くなった顎に埋め込んで歯の土台を作り、さらに咬み合わせる部分を作る方法です。
<長所>
安定性が高い・異物感が少ない・自然な仕上がり
<短所>
治療に要する期間が長い(6カ月程度~それ以上)・埋め込みのための手術が必要・保険が適用されない
インプラント治療の流れ
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1. 診査・診断・治療計画
口の中の状況(残存している歯、顎の骨、歯ぐきや粘膜、咬み合わせ等)を細かく診査していきます。全身の状況についても必要に応じて内科等の主治医と連携します。診査の結果から診断し、治療計画を立てます。
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2. 術前処置
現在、歯周病にかかっていたり、何か問題点があれば事前に処置します。また、インプラント治療の成否の鍵を握るのは歯に付着した汚れ(歯垢)をいかに除去できるかです。
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3. インプラント埋め込み手術・術後管理
骨にドリルを使って(細いものから必要な太さまで)インプラントを埋め込むための穴をあけます。
その穴にインプラントをねじ込んでいきます。 仮の歯をかぶせます。 -
4. 上部構造(入れ歯の部分)の製作と装着
歯ぐきが元の状態に戻れば、型を取って上部構造を作製します(咬めるようにする)。この操作は自分の歯の型を取るのと変わりません。咬み合わせの状態も確認し、最終的な固定式又は取り外し式の入れ歯ができあがります。
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5. メインテナンス(定期健診)=成功のキーポイント
インプラントは天然の歯とは全く違います。人工臓器です。咬み合わせ・口の中の清掃状態・上部構造固定ネジのゆるみ・上部構造破損の有無・骨の状況等定期的にチェックしなければなりません。
より安全で信頼性の高いインプラント治療のために
- 10DR IMPLANT
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2次元/3次元でインプラント手術シミュレーションができます。
これにより手術の正確性が高まり、手術時に発生しうる、いろいろな問題を事前に探知してインプラント手術の危険性を最小限にし、安全な手術計画を可能にします。
- Bone Navi®システム「サージカルガイド」
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インプラントを埋め込むためには、ドリルで顎の骨に穴を開ける必要があります。
サージカルガイドとはドリルを適切な位置に導くためのインプラント手術支援用のガイドです。
Bone Navi®システムで、CT撮影した患者様の顎の骨の3次元データをもとに、10DR IMPLANTを用いて最適な埋め込み位置をシミュレーションし、高い精度のサージカルガイドを製作します。
これにより、安心・安全なインプラント治療を実現します。
- デンツプライ社シムプラント
- インプラントの手術前にコンピューターで行う3Dのシミュレーションシステムです。
CTにて撮影した画像を立体的に把握できるので正確な診断ができます。
歯や骨の状態を立体的に診れるので現状を正確に把握することができます。
手術のシミュレーションもコンピューターで行えるので、実際の手術の精度も格段に上がります。
また患者さんへの説明も非常に解りやすくすることができます。
インプラントの料金表
項目名 | 項目の説明 | 料金 |
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インプラント埋入2回法 | インプラント体とアバットメントとの構成 | 264,000円~(税込) |
インプラント埋入1回法 | ワンピースタイプの日本製 | 173,200円~(税込) |
各種カードを取り扱っております。